「落下の王国」(1時間58分)
2025年11月21日~ 4Kデジタルリマスター版 劇場公開中
※公開時 2008年9月6日:実写洋画
ジャンル:ドラマ/ファンタジー
https://rakkanooukoku4k.jp/
スタントマンのロイは、撮影中の大怪我 + 恋人をスター俳優に奪われ、病室のベッドで絶望の淵にいた。そんなある日、同病院にて骨折により入院中の少女と出会う。
ロイは簡単な作り話(おとぎ話)を少女に向けて話すとそれが喜ばれ、少女になつかれる。傷心真っ只中のロイは、なついた少女に薬剤室から自殺用の薬を持ってこさせようと考え、さらに彼女の気を引くため次なる即興の冒険物語を語り始める・・・。
ザックリ言えば、”5歳の少女に向けた作り話が劇中で映像化され、語り手(現実)と作り話(ファンタジー)が交錯する”・・・といった映画だが、その作り話があまりにも壮大で美しい。
また4Kデジタルリマスター版では、オリジナルの劇場公開版ではカットされた新たなシーンが追加されている。

企画 :★★★★★
ストーリー:★★★★★
キャスト :★★★★☆
話題性 :★★★★☆
好み :★★★★★
見るべき度:★★★★★
〇鑑賞前アドバイス
再上映のため上映館を要確認/復刻版チラシ配布終了の劇場アリ/グッズやパンフは再入荷アリ
〇こんな人にオススメ
泣きたい/美しい映像・衣装・景色に触れたい/当時鑑賞できなかった方・4K版を観たい方
~ここからはお時間ある方向け~
1. 無職の映画事情
ある日、何気なくXを流し見していた時にあがってきた話題がこの「落下の王国」だった。
後程記載するが、どうやらこの映画は”カルト的人気”やら”美しい画”やら、そんなワードがX上では飛び交っており、「これは好物だな・・・」と気付けば翌日早朝の座席を予約していた。
やはり、このフッ軽ムーブこそ無職の特権である。
座席予約の際に驚いたのは、平日の昼間以降は既に△と結構埋まっていたこと。
客席は、わりと若い女性が多いように感じた。
そして私が足を運んだ劇場では、ちょうどこの日で復刻版B5チラシの配布が終了・・・大事にしよう。
2. 「落下の王国」編(完全版)
本作は2008年の日本公開以来、パッケージ化はされたものの国内での配信はなく、“幻”とされ続けてきたカルト的ファンタジー大作映画である。
そのパッケージ版も、BDは現在バカ高いため実質触れられる機会が無いに等しい・・・そんな中で今回の再上映。
これが現在クチコミで話題・評判となり、私のような後ノリ勢も含め多くの人間が劇場に足を運んでいる状況である。
構想26年、撮影期間に4年をかけ、CGに頼らず13の世界遺産と24カ国以上のロケーションをめぐって撮影されたそうで、見ッッ事にその成果が映像に出ている。
何なら監督は自腹してる部分もあるらしく、「すげぇよ・・・あんた」
といった、映像面の良さは勿論だが、
とにかく子役!!(アレクサンドリア)を演じたカティンカ・アンタルーの演技!!
いや、そこに映るのは、少女”役”というより本当に好奇心のまま動く子供!!!
終盤はそりゃもう泣くよ・・・演技も展開も完璧だよ!!
映像美うんぬん書いたけど、子供の心こそが一番美しい・・・

